FreeBSD のインストール

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Founded on Oct. 4, 1998


FreeBSDを一般的な PC を前提に Network からの Install 方法を記載している。

Desktop 十数台と Laptop 十数台を相手に、FreeBSD RELEASE-2.x 時代からずっと FreeBSD を便利に使ってきた。 最近は各種サーバーとして Desktop にインストールし、アクセスは Windows の Cygwin や MacOSX より入っており、それらの X を使っているため X の設定は行なっていない。 最近は FreeBSD RELEASE-6.0 をインストールしている。

FreeBSD のインストール

  1. Windows (以下 Wins) マシンにインストールする場合には Wins 領域を後からどう復元するかをよく考えてから作業すること。 特に壊したときには、純正の CD やハードディスク上の特別な領域からしか 復元できない場合が多いので注意。
    まず、 fips.exe と fips.doc をダウンロードし、system の入った disk に書き込む。 fips.doc を良く読んで、元々、HD 上にある Wins 領域を半分程度に縮める。 その後半に FBSDを入れる。 最近は Partition Magic を使っている。 特に Wins-XP をいじるときには Partition Magic ver.7 以上が必要のようである。

    [Lets] ハイバネーションは Wins から設定しておく。

    [VAIO] 最後にあるハイバネーション用の領域は壊さないように。 もし壊した場合には、リカバリー CDROM の中の \etc\phdisk を MSDOS (Wins ではなく) で実行する。 C> phdisk /create /partition
  2. インストール元にある boot.flp、kern1.flp、kern2.flp) を download し、 ブート用のフロッピーディスクを作る。
    [MS-DOS] インストール元にある makeflp.exe を使う。

    [Unix] あるいは、dd if=....flp of=/dev/rfd0a を実行。
  3. すでに FBSD をインストールしてあってバージョンアップをする場合には、 最初に /home と /etc のディレクトリのバックアップを tar などを使っ て作る。/etc はそのままは使えなくても、新しい /etc を作るときに 大変参考になる。共に、/dos に入れておくと便利。
  4. ブートフロッピー boot.flp を使って、マシンを起動する。 要求に応じ、kern1.flp、kern2.flp を入れる。 FTP 上、または CD-ROM 上の FreeBSD をインストールする。
    FTP を選択すると Network 設定を聞かれるが、 自分のマシン名の文字列を書くと自動的にドメイン名も入る。 それからあとは管理者に聞いた IP による設定を行う。 ftp サイトには Japan または Japan#? を選択。
  5. Novice (for a beginner) または Custom (for an expert) を選ぶ。
  6. Label では、auto で決定するのが楽。
  7. Distribution では Kernel developer が便利。
  8. ports のサービスは、HD に余裕があれば入れておいた方が便利。
  9. その他の設定: かなりの設定が /stand/sysinstall の Configure の Startup で行なえる。
    1. [Laptop] X の立ち上がらない状態で、'Caps_Lock' と 'Control' を入れ替えておくには、/etc/rc.confで keymap="us.pc-ctrl" とする。
    2. [Laptop] Mouse のメニューでは 多くの場合、auto を選択。 wheel mouse の場合は、後に /etc/rc.conf に /moused_flags="-z 4" を追加する。
    3. [Laptop] APM の確立: battery の管理やサスペンド、 ハイバネーションの設定のため、APM にクリックする。
    4. [Laptop] PC card の確立: pccard 関連をクリックする。
    5. USB の確立: usbd をクリック。
    6. ネットワークの確立: 再びインストーラ /stand/sysinstall を実行し、 Configure/Networking の Interfaces で DHCP あるいは固定アドレス を設定する。これにより /etc/rc.conf に書き込みが行われるので、後 に確認するのがよい。以下 server machine 側の設定を行う。
  10. ここで intall を終了しても良い。
  11. adduser を実行して、各ユーザーを設定。
  12. /home のバックアップをしている場合は、それを戻す。 /etc は戻さないで、あくまでも、新しい /etc を作る際の参考に利用する方が安全。
  13. /etc/fstab の修正:
    /dos は root でないと書込できないが、 私は不便なので次のようにしている。 -m 以下は chmod の permission と同じ CD-ROM のマウントポイントの作成: mkdir /cdrom

    /tmp の作成: swap 上に作る場合には以下のようにする。

    	/dev/wd0s1	/dos	msdos	rw,-m777	0	0
    	/dev/wd0s2b	/tmp	mfs	rw		2	2
    	/dev/cd0c	/cdrom	cd9660	ro,noauto	0	0
      

  14. Wnn6 (有償) を使う場合は、'Wnn6' をInstall する。FreeWnn、Wnn6、 Canna のいずれでも、emacs, kinput2 などは対応する package を入れ ればそのまま使える。
  15. Japanese packages を入れる前に Canna / FreeWnn(Wnn4) / Wnn6 のいず れを使うかを決めておく。
  16. Package install: XF86..., ja-communicator, ja-kinput2, ja-kterm, ja-man のインストールを忘れないように。
  17. kon または X を使えば、ここから日本語が見える。
  18. X の設定をする。/etc が残っていると、それを利用する方が便利。
    [Laptop] XF86Setup で Mouse は sysmouse、Keyboard では CapLock と Ctrl の交換を指示しておくとよい。

    [Laptop] Chip として SVGA の neomagic を、Monitor として Extended Super VGA、Screen として 1024x768、800x600、640x480、 Color Depth 24 bit を選ぶ。

注意点

  • emacs が locale が見つからないと言う。環境変数 LANG を ja_JP.eucJP に設定する。
  • ssh 関連のコマンドが ssh2 を default に使うようになっているが、4.7 から 4.5 に対して使うと S/Key を要求される。これに対しては、何で もよいから適当な passwd を 3 回打つと、次は普通の passwd を要求 され、成功する。ssh -1 としてもよい。cvs を使っていると CVS_RSH を ssh にしてあるとき、同じ動作を毎回しなければならず欝陶しい。 alias ssh1 'ssh -1 %1' とでもしておいて CVS_RSH を ssh1 にすれば よい。
  • skk が skk-emacs が ddskk-emacs に変更になった。
  • その他のシステムの構築

    1. [Laptop] apm の立ち上げと、PC-card を生かすために kernel compile を 行なう。
      	cd /usr/src/sys/i386/conf GENERIC を編集し、次の変更をする
      	device apm0 の disable を消す (または apm0→apm とするなど)
      	device pcic0 の irq 0 を irq 1 にする
      	config GENERIC
      	cd ../../compile/GENERIC
      	make depend make -j 4
      	make install
        
    2. kinput2 を生かすために各ユーザーの .Xresource に
      	*InputMethod: kinput2
        
      を書き込む。これで Alt-Space で kinput2 が起動し、Shift-Space で 終了する。起動キーを Sift-Space など自由に設定できるが、ミスタイ プを起こしやすいので、私はこのように設定している。kinput2 の起動 は .xinitrc 中に
      	kinput2 -ccdef $HOME/.ccdef/ccdef.kinput2 &
        
      と書き、ccdef.kinput2 は /usr/X11R7/lib/X11/ccdef/ のものをコピー し、その中の include 'rule.eggfunc' を生かすと Wnn や Canna 風の キーバインドになる。

    Tex の環境整備

    1. ja-latex2html との関連で ja-ptex-euc を package で入れる。 latex2html を使わなければ、ja-ptex-jis でもよい。
    2. ja-mendex-euc を入れる。latex2html を入れる。
    3. amstex のインストール:
      1. amsltx2.tgzを ダウンロードし、/usr/local/share/texmf で unarchive する。
      2. amsfonts.tar.gzをダウンロードし、/tmp などで展開し、以下の各 dir へ移動する。
        	# mkdir /usr/local/share/texmf/doc/amsfonts
        	# mkdir /usr/local/share/texmf/tex/latex/amsfonts
        	# mkdir /usr/local/share/texmf/tex/plain/amsfonts
        	# mkdir /usr/local/share/texmf/fonts/tfm/amsfonts
        	# cp -r doc/* /usr/local/share/texmf/doc/amsfonts
        	# cp -r latex/* /usr/local/share/texmf/tex/latex/amsfonts
        	# cp -r plaintex/* /usr/local/share/texmf/tex/plain/amsfonts
        	# cp -r tfm/* /usr/local/share/texmf/fonts/tfm/amsfonts
           

    ネットワークの補足

    1. NFS: /etc/rc.conf で NFS client の設定. 以下, host 側の設定を管理者 に依頼する。
    2. ppp: ppxp が便利。

    Mail の設定

    プリンタの設定

    メールリスト Fml のインストール

    Web サーバー Apache (SSL) のインストール

    OA の基本 (SQL + cgi)

    bsfilter のインストール

    /usr/ports の組込を忘れた時


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