VMware のインストール

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VMware の設定

最近、Word や Excel の添付書類が激増し、Wins への対応が必要となって きた。double-boot は不便だし、StarSuite はまだ重いし、ということで現在 の結論は VMware を使う、である。これも二通りあり、Wins をhost にして FBSD を guest にするのと、その逆である。それぞれ一長一短があるが、Wins host だと、特に device driver を含め、FBSD の install が極めて楽になる が、FBSD プログラムがちょっと重くなる。しかし、逆は Wins がものすごく 重くなるので、FBSD on Wins の方がよさそう。いずれにせよ、メモリは目一 杯積んだ方がよい。

Wins 上に FBSD を載せる (極めて簡単)

  1. Wins に VMware ver3 をインストールする。使用時に liscence key を要 求される。一ヶ月有効な一時キーは Web 上で取得可。
  2. Guest OS として FreeBSD を指定。virtual disk を指定する。
  3. Install CD を入れて Power ON すると、通常の FBSD のインストールの ようにインストールできる。X はここではインストールしない。mouse は Auto PS/2 Emulate3Buttons を選択。
  4. X の設定: package の X11 から XFree86-4 をインストール。 /etc/X11/XF86Config の "Pointer" 以下の部分を次のようにする。
    	Section "Pointer"
    	    Protocol "SysMouse"
    	    Device "/dev/sysmouse"
    	    Resolution 100
    	    Emulate3Buttons
    	EndSection
    
    	Section "Monitor"
    	    Identifier "vmware"
    	    VendorName "VMware"
    	    ModelName "Virtual Monitor"
    	    HorizSync 1-10000
    	    VertRefresh 1-10000
    	    ModeLine "640x480" 100 640 700 800 900 480 500 600 700
    	    ModeLine "800x600" 100 800 900 1000 1100 600 700 800 900
    	    ModeLine "1024x768" 100 1024 1100 1200 1300 768 800 900 1000
    	EndSection
    
    	Section "Device"
    	    Identifier "VMware SVGA"
    	    Driver "vmware"
    	    VendorName "VMware"
    	    BoardName "VMware SVGA"
    	    #Chipset "generic"
    	    BusID "PCI:0:15:0"
    	EndSection
    
    	Section "Screen"
    	    Identifier "Screen0"
    	    Device "VMware SVGA"
    	    Monitor "vmware"
    	    DefaultDepth 24
    	    Subsection "Display"
    	        Depth 1
    	        Modes "800x600" "640x480" "1024x768"
    	    EndSubSection
    	    ...
      
    これで、X が立ち上がる。Wins のマウスの設定で、二ボタンを「中押し」に 設定した方が楽である。また、マウスの二ボタンで中押しは、最初に左を押 して、ややおいてから右を押すのがコツである。
  5. あとは通常のよう。なお、double boot 用に FBSD が別のパーティション にインストールしてある場合には、一旦 FBSD を正常終了し、Power OFF し た後、VMware の 設定/構成エディタ で ハードディスク を追加し、RAW ディ スクを選び、使いたいパーティションを 書き込み (その他は読み込みのまま) に設定し、改めて Power ON すると、これらのパーティションは mount でき るようになる (Wins の部分も読み書き可とできる)。私の場合には /dev/ad1s1 を /dos へ、/dev/ad1s2? を /var、/tmp、/usr をした。/ も RAW ディスクを使うことが可能であるが、/etc は別々に管理した方がよさそ うなので、/ だけは仮想ディスクとした。

FBSD 上に Wins を載せる (ver.2 しかない。やや大変)


2000/12/12 mainly written by T. Kanamaru
  1. linux エミュレーションを有効にする: /stand/sysinstall で linux emulation 可とする。あるいは、
  2. vmware 上でネットワーク機能を利用するために: ipfiltering 機能を実 現するため、kernel のコンフィグファイルに
    	options		IPFILTER		#ipfilter support
    	options		IPFILTER_LOG		#ipfilter logging
      
    のオプションを追加し、カーネルの再構築 & インストールを行う。
  3. vmware のインストール:
    cd /usr/ports/emulators/vmware2

    make install

    を実行。最初の bridging には No で host-only を 選び、192.168.254.2 と gateway 192.168.254.1 を指定する。残りの質問に はすべて YES。インストール終了後、

    cd /usr/local/etc/rc.d

    mv vmware.sh 00vmware.sh

    を実行 (これは、vmware の起動スクリ プトの順番を上げるため)。
  4. ip filtering の設定:
    /etc/ipnat.conf を作成し、

    map fxp0 192.168.254.0/24 -> 0/32 portmap tcp/udp auto

    と記述。fxp0 のところは各マシンの利用しているネットワークデバイス に則して変える。さらに、/etc/rc.local を (なければ) 作成し、
    	if [ -r /etc/ipnat.conf ] ; then
    	    /sbin/ipnat -f /etc/ipnat.conf
    	    echo 'ipnat.'
    	fi
       
    という内容を記述。さらに、/etc/rc.conf に
    gateway_enable="YES"
    を記述しておく。
  5. ゲスト OS (Wins) のインストール: 再起動後、コマンド vmware により、 VMware を起動。ライセンスファイル /root/.vmware/license ファイルが要 求される。 オフィシャルサイト で試用版ライ センスが取得可。あらかじめファイルを持っている人はコピーしておく。あ とは Wins 2000 などをインストールするのだが、FBSD で VMware 使う際に は制限があり、 のみがサポートされている。Virtual Disk は 2000 M まで。
  6. samba の設定: vmware 上の Wins でプリンタを利用するには、 FBSD 上 で samba を実行する必要がる。あらかじめ、ja-samba パッケージをインス トールしておく。設定ファイル /usr/local/etc/smb.conf は最低限
        # Global parameters
        [global]
        # 好きな名前をつけてください
    	workgroup = WORKGROUP
        # これも好きな名前をつけて下さい
    	netbios name = pana
    	security = SHARE
    	log level = 3
    	printcap name = /etc/printcap
    	local master = No
    	guest ok = Yes
    	hosts allow = 192.168.254. 127. 
        # 192.168.1.70 は、samba を動かすマシンの IP を記述。
    	interfaces = 192.168.1.70/255.255.255.0 192.168.254.1/24  
    
    [printers]
    	path = /var/spool/samba
    	print ok = Yes
    	browseable = No
      
    を書いておく。設定が済んだら、起動スクリプト /usr/local/etc/rc.d/samba.sh を用いて samba を起動する。
  7. /usr/ports/emulators/vmware-tools のインストール: vmware-tools は 具体的には、1) VMware のウィンドウの外でもマウスを使えるためのもの、 2) SVGA ドライバー(画面のサイズの変更) を可能とする。VMware を起動し た後 ツールバーの "Settings" で、"VMware Tools Install" をクリックす る。Wins上で "My Computer" からフロッピードライブを選ぶと、インストー ルに必要なファイルがそこに置かれているので、後は "VMware Tools" をダ ブルクリックすればよい。
    2)は単なるドライバーなのでインストールに失敗したとしても、"デバイ スマネージャー"で "ドライバーの更新"を選び、ドライバーロの場所として フロッピーディスク(A:\) を選べば、インストールできる。
    インストール後再起動したのち、
    画面上右クリック -> "プロパティ" ->"設定" ->"画面の領域"
    で VMware のウィンドウの大きさを変更できる。

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