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すべての勘定科目の残高を並べた残高試算表

次に残高試算表(trial balance, T/B)を作成しよう。 これはすべての勘定科目の期末平衡残高の対項、 つまり統合項をまとめて並べたものである。 総勘定元帳が揃うと、それらの期末平衡残高を集めることにより、 極めて簡単に、残高試算表を作成することができる。 その際、統合項とは、期末平衡残高と同じ値を持ち、 期末平衡残高と反対側に置かれていることを、意識する必要がある。

総勘定元帳 → 残高試算表

作成された残高試算表を表2.20に示す。

図 2.20: 残高試算表
\begin{figure}\begin{center}
\begin{tabular}{rlr\vert lrr}
\hline
\hline
&\m...
...備品 &800 & & &5920\\
\hline
\hline
\end{tabular}
\end{center}\end{figure}

メモ: 残高試算表転記のための仕訳

形式論としては、仕訳帳の最後に次のような互いに対項となる仕訳を置き、 その「*現金」は現金元帳の最後に記載し、 「現金」は残高試算表に記載すると理解してもよい。

\begin{figure}\begin{center}
\begin{tabular}{rlr\vert lrr}
\cline{2-5}
&現金 &116 &*現金 &116 \\
\cline{2-5}
\end{tabular} \end{center}\end{figure}

一般には「*」の有無で互いの対項関係を表現する。 なお、 損益計算書の「!*当期利益」と貸借対照表の「*当期利益」も対項であり、 「!」の有無で互いに対項になっているが、この場合、前者は名目勘定とし、 後者は実在勘定とする方が便利なので、例外的処扱いをした結果である。

この残高試算表は、 期首貸借対照表にフロー試算表を加えたものと定義することもできる。

期首貸借対照表 + フロー試算表 → 残高試算表

残高試算表は、もともと平衡にあった期首貸借対照表と仕訳帳とを、 合本してまとめたものであるので、同じく、平衡がとれていなければならない。 もし、非平衡の場合には、今までの計算、 特にフロー試算表の計算を疑う必要がある。

この様子を表2.21のバーグラフに示す。 左は、残高試算表を示す。 一方、右は、 期首貸借対照表の上に単純にフロー試算表を積み重ねたものを示すが、 まったく同じ形になっている。 残高試算表を名目部分と実在部分に分け、 それぞれの不平衡分を「!*当期利益」と「*当期利益」で補充して平衡をとり、 配列をしなおすと、!損益計算書と貸借対照表が直接作成できるのは 容易に想像できるだろう。 この際、「*当期利益」は純資産に含める。

図 2.21: 残高試算表と期首貸借対照表+フロー試算表は同じ
\begin{figure}\begin{center}
\begin{small}
\begin{picture}(12500,5920)(0,-5920...
...0){期首負債・*純資産 3000}}
\end{picture} \end{small}
\end{center}\end{figure}


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Yoichi OKABE 平成20年5月17日