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: 直接法によるキャッシュフロー計算書 (資金繰り表、資金収支表) : キャッシュフロー計算書で経営 : キャッシュとは   目次   索引

資金の循環

本章の全貌を理解するには、資金循環(fund cycle)という概念を理解しておく必要がある。 会社の経営とは、次のようなサイクルを行うことである。

  1. 営業活動を行い、稼いで収入を得る。 ただし、必要経費に相当する支出は控除する。
  2. 増資による純資産増、借入金借入などの負債増、固定資産売却などにより資金調達(fund-raise)をする。
  3. 備品、土地などの固定資産や投資有価証券などを購入し、事業を行うための投資を行う。 これを資本支出(capital-expenditure)5.1という。 また、減資による純資産減、借入金返済による負債減に対する支出もここに入れる。 さらに、株主に対する配当金を支出する。

なお、起業時には、第2項の資金調達から開始し、第3項による事業開始のための投資を行ったところで次年度に受け渡すことが多い。

資金監視用の各表も、この考えをかなり意識して作成されている。 このように、会計期間全体の資金の流れに着目しているので、いずれの表も、当期の最初から最後までの仕訳、つまり株式総会までではなく、最終の決算までを対象として作成されることが多い。 もちろん、どのような期間に対するフローも作成可能であり、実際、次節の資金繰り表は月単位の作成されるのが普通である。

また、科目の並べ方の順番や分類も経営的見地からなされるため、前章までの話とはかなり異なるので、気をつけて欲しい。 また、実際の各表を見ると、科目名を直接書かず、「...による収入」「...による支出」とか、記載されることが多いが、本書では、こうした表も、今までの表と同様、仕訳帳から統一的に作成されることを示すために、誤解がない限り、科目名を直接示した。


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OKABE Yoichi 平成22年5月17日