本章の全貌を理解するには、資金循環(fund cycle)という概念を理解しておく 必要がある。 会社の経営とは、次のようなサイクルを行うことである。
資金監視用の各表も、この考えをかなり意識して作成されている。 このように、会計期間全体の資金の流れに着目しているので、いずれの表も、 当期の最初から最後までの仕訳、つまり株式総会までではなく、最終の 決算までを対象として作成されることが多い。 もちろん、どのような期間に対するフローも作成可能であり、実際、次節の 資金繰り表は月単位の作成されるのが普通である。
また、科目の並べ方の順番も、経営的見地からなされるため、前章までの 順番とはかなり異なるので、気をつけて欲しい。 また、実際の各表を見ると、科目名を直接書かず、「...による収入」 「...による支出」とか、記載されることが多いが、本書では、こうした 表も、今までの表と同様、仕訳帳から統一的に作成されることを示すために、 誤解がない限り、科目名を直接示した。