直接法によるキャッシュフロー計算書は仕訳帳に基づいて作成され、極めて直感的に理解しやすい概念であるが、膨大な仕訳から作成するため、手間が大変である。 これを期末のフロー試算表から作成しようというのが、準直接法によるキャッシュフロー計算書である。 フロー試算表が得られなくても、公開されている前期末と当期末の貸借対照表の差分、および損益計算書だけから作成できる。
まず、決算について述べた第4章の示した表4.9のフロー試算表を再掲しよう。
この期末最終のフロー試算表から*のついた利益処分の関連の科目を外して、キャッシュフロー計算書風の資金移動表を作成してみよう。
例えば、この表で関係の深い売掛金と !売上を見てみると、これらの値は一致していない。 それは現金による !c売上があるからである。
この表の左右を反転し、表5.26に示した資金移動表に加えると、キャッシュ名目勘定のみが残り、表5.23に示した直接法によるキャッシュフロー計算書と同じものが得られる。