以上、FETの電子回路の基礎について述べたが、トランジスタもほぼ同様な 特性を持っているため、ほぼ同様な議論が展開できる。 トランジスタには電子の流れを制御する npn トランジスタと、正孔の流れを 制御する pnp トランジスタがある。
図2.5に、npn トランジスタの構造を示す。
主端子はエミッタ (emitter) とコレクタ (collector) と呼ばれ、制御電極は
ベース (base) と呼ばれる。
電位の基準は通常エミッタにする。
トランジスタの場合は、何も外部から電圧をかけなくても、ベースの部分の
電位が高くなっており、ここに電子にとっての障壁が形成されている。
このため、電子はエミッタからコレクタには容易に移動することができない。
しかし、ベースに正の外部電圧
をかけると、障壁の高さがその
分低くなり、エミッタからコレクタに電流が流れるようになる。
に電圧をかけ、コレクタ電流
を制御電圧
で制御することになる。
特性は図 2.6に示すように、FET の特性に酷似している。
ただ、トランジスタの場合は制御電極に僅かな電流が流れ込んでしまう。
この電流はコレクタ電流に比例し、通常コレクタ電流の 1/100 以下の僅かな
量である。
このため、多くの回路では無視してかまわないが、今後、必要に応じ
説明していく予定である。