ゲート-ソース間電圧
図3.2には、
にある固定の電圧を
与えたときの
特性が描かれている。
これは FET の主端子間に
の電圧をかけたときに FET を通って
流れる電流を表している。
一方、抵抗の下端の電位は、ソース電位を基準にして、
で
与えられるはずであるが、この直線関係を
特性と重ねて
描いてしまう。
抵抗の下端電位は当然FETのドレイン電位
と等しくなければならないから、曲線と直線の交点より、両素子の接続点の
電位が決定する。
また、当然、交点の縦座標から両素子を縦方向に貫通する電流
が
求められる。
出力電圧は
になる。
同様の作業を、図3.3のように、
を変えて、順に行っていく。
その結果、入力電圧
を変えたときの出力電圧
と電流
の関係を、図3.4および
図3.5のように得ることができる。
これらの図からわかるように、適切な入力電圧の付近で僅かな入力電圧の変動を
加えると、大きな出力電圧の変動が得られることがわかる。
これが、増幅器の基本である。
変動の中心となる適切な入力電圧やそれに対応する出力電圧などを総称して、
増幅器の動作点と呼ぶ。
また適切な入力電圧のことを、バイアスという。
もともと、バイアスというのは、ずらすという意味であるから、動作を
適切にするための電圧や電流はすべてバイアスと呼ばれる。
また、ずれのことを信号と呼ぶ。
入力電圧が増えるほど、電流が流れることがわかる。
消費電力はこの電流に電源電圧を掛けることで得られるから、この特性は
消費電力の入力電圧依存性と思ってもよい。
入力電圧が
以下では消費電力は 0 となっている。
このソース接地増幅回路は、電子回路でもっとも多用されている 増幅回路であり、全ての基本であるので、しっかり理解して欲しい。