レベルとして連続的な値をとる信号を処理する回路をアナログ回路と呼ぶ。 アナログ回路として必要な回路は、信号を生成する発振回路、信号を増幅する 増幅回路、小さくする減衰回路、信号の速い変化や遅い変化を分けて選択的に 弱めるフィルター回路、信号を歪ませる非線形回路などがある。かって、 これらの回路は単体の FET やトランジスタを中心に設計された。しかし、 現在は増幅作用を純化した演算増幅器と呼ばれる機能ICが用意されており、 それを使って各種の回路が形成される。演算増幅器は英語では Operational Amplifier であるが、この略称であるオペアンプという言葉がしばしば 用いられる。本来の電気用語ではないが、あまりにもよく使われているので、 本書でもオペアンプと略称する。ただし、非常に高い周波数まで使う回路の 場合は、相変わらずFETやトランジスタを直接使った回路が使われている。 なお、オペアンプの中身については本章の最後の節で説明する。