チェビシェフ (Chebyshev) フィルタでは、チェビシェフ関数というものを 利用する。
に限ると、横方向に 1 回前後する間に、縦方向に
回前後する二次元振り子の描くリサージュ (Lissajou) 図形となっている。
これらの式はいずれも、
で 1、
で
の
値をとり、その間で、丁度
を上下限として
回波打つような
次の多項式となっている。
では、ひたすら
へ発散していく。
これらの式は、チェビシェフ多項式と呼ばれる
の多項式で
表現できる。
その誘導は省略するが、結果のみを示しておく。
これらの多項式を利用して、チェビシェフフィルタとは次のような伝達特性を 持つものとして定義される。
で
は 0 から 1 の範囲で波立った
変動をするので、通過域で伝達特性は最大 100%、悪くても
通過させる。
言うまでもなく
は小さな値であり、通過域のリプルの程度を
決めるパラメータである。
一方、
では、少なくとも
のペースで
減衰していくので、かなり理想的なフィルタとなる。
前述と同じ手法で、
の根を求めることができる。
うまい具合に、この場合にも解析的な根が得られる。
これらの根は、式6.10のものと極めて似た
形になっている。
前者が複素平面で円周上に並んだのと比較し、これらの根は原点を中心とする
縦長の楕円上に並ぶ。
安定根は、その左半平面に存在するものだけを採用すればよい。
なお、根の具体的な値は、色々な
と
に対し、
計算したものが、フィルタの各種解説書に出ているので、設計の際はそれを
利用するのがよいだろう。