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フィードバックの安定性

前節の分母に表われる $ -G(s)H(s)$ は、 フィードバックループを切ったときのループの伝達関数を与えるもので、 特に $ G(s)H(s)$ は一巡伝達関数と呼ばれる。 一巡伝達関数を $ F(s)=G(s)H(s)$ と書こう。 この伝達関数の分母、$ 1+F(s)$ の零点が安定性を決定することとなる。

これは次のように理解することもできる。 今、$ x=0$ としよう。 $ y$ に一巡伝達関数 $ -F(s)$ を掛けたものは $ y$ でなければならないから、$ -F(s)=1$ が成立するような $ s$ を求めると、$ \exp(st)$ の形の解が存在することになる。 この $ s$ の実部が非正であれば回路は安定と言える。

しあがってフィードバック回路の安定性は

$\displaystyle 1+F(s) =A\,\frac{(s-s_1)(s-s_2)\cdots(s-s_n)}{(s-s'_1)(s-s'_2)\cdots(s-s'_d)}$ (4.3)

として、この式の零点 $ s_1, s_2, \cdots, s_n$ がすべて 左半平面にあればよい。


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Yoichi OKABE 平成19年6月30日