運動や回路を解析するとは、これらの方程式の解を求めることである。
若干やっかいなのは、入力
がなくても、解が存在することである。
まず、式1.1の右辺を 0 とした同次方程式(homogeneous equation)を
考えよう。
なお、右辺 0 でないときには非同次方程式(inhomogeneous equation)と呼ばれる。
この方程式を解くときには、
といった試行解を使うと、簡単に
解けることが知られている。
数学の世界では、
の代わりに
がよく使われるが、ここでは
回路理論でよく使われる
を使おう。
このような解が何故、線形微分方程式の解となるかは、方程式の
時不変性によっているのであるが、ここでは詳細の説明を省く。
ともかくも、この形の解は便利がよいのである。
つまり、
と置くのである。
そうすると、
の時間微分は
、二階微分は
などとなることがわかっているので、
式1.3は、簡単に、次のように変形できる。
| (1.4) |
なお、すべての項に共通に、
が現われるので、全体をそれで
除してある。
常には 0 でない解を求めたいので、
につく係数が 0 となる。
こうしてしまうと
は微分演算子のような取り扱いの面倒なものではなく、
ただの数になので、すこぶる楽になる。
現に、この決定方程式(determinating equation)は、通常の代数方程式になるので、
計算機などを利用して、根を求めることができる。
これら
個の根を
としよう。
がこれらのいずれかの値であると、決定方程式は 0 となることから、
は同次方程式の解となることが理解できよう。
さらに、これらの解の線形結合も同次方程式の解となることは簡単に
証明できる。