前章で,2入力のNANDやNORについて述べた。 4入力ぐらいまでのNANDやNORは,同様な回路で作成するが, 非常に多くの入力を持つ多入力のAND,OR,NAND,NOR回路は, 回路の動作速度が遅くなることから1段で構成することは少ない。 これらは簡単な多段化回路を用いて実現できる。 これらを組み合わせると多入力NANDやNORを作ることができる。
多入力NANDやNORを作る例として,2入力NANDやNORしか持っていなかったとし, それらを組み合わせて,3入力以上のNANDやNORを作ることができることを示そう。 まず,二つの2入力ANDを用意し,その二つの出力を2入力NANDに入れると, NAND(AND)と2段構造となる。前段は二つのANDであるが, 全体の動作を調べてみると結局4入力NANDになっている。 前段のANDをNOT(NAND)に書き換えると,NAND(AND)→NAND(NOT(NAND))となり, 4入力NANDが2入力NANDとNOTだけと,計5個の基本論理回路で構成できる。 なお,さらにNAND(NOT)→OR→NOT(NOR)であるので,全体はNOT(NOR(NAND))となり, 二つのNANDの出力のNORのNOTと,やや簡素化された計4個の基本論理回路で構成できる。