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ディジタルとアナログ

電子回路の多くは,外部から何らかの情報を取り入れ,それを処理して, 信号を外部へ送り出す形となっている。 例えば,使用量が刻々変化する給水系の,タンクの水位を一定にすることを考えよう。 この制御系は,水位を電気信号へ変換するセンサーを持った入力部分と, その電気信号を処理して,制御に必要な電気信号を作り出す処理部分と, 処理された電気信号を変換して, タンクへの流入量を制御する弁を動かす出力部分,の3部分からなっている。 なかには,電子時計のように,内部で信号を生成し,それを処理して,出力する, つまり,処理部分と出力部分しかない回路も存在するが,例外的なものであろう。

これら外界から取り入れる情報,回路内の電気信号,外界へ送り出す情報は, 大きく分けて,アナログ量とディジタル量に分類される。 アナログとかディジタルという言葉は, 取り扱う信号の性質に対して,つけられたものである。

温度という量は,例えば,10$^\circ$Cと11$^\circ$Cの間の 1$^\circ$Cの間に10.1$^\circ$Cとか10.11$^\circ$C とかいくらでも無数に取りうる値を持つ。 このように連続的に値を取りうる連続量(continuous value)をアナログ(analog)量と言う。 光の強度も水位もみなアナログ量である。 アナログ量をアナログ電気信号に変化したものを入力とし, それを処理してアナログ電気信号を出力として出す回路をアナログ回路と呼ぶ。

これに対し,とびとびの値をとる量はディジタル(digital)量と呼ばれる。 例えば,パチンコ玉の数, モールス信号を送る電鍵の開と閉の状態といった不連続量(discontinuous value)は, ディジタル量である。 このようなディジタル量を入力とし, それを処理してディジタルの出力を出す回路をディジタル回路と呼ぶ。

問題1
いろいろな時計の動作原理を考え,ディジタルかアナログかを考察してみよ。
問題2
アナログテレビとディジタルテレビは,なぜ,そのように呼ばれるか,調べてみよう。


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Yoichi OKABE 2008-03-29