next up previous contents index
Next: 周辺装置 Up: コンピュータ Previous: 制御部   Contents   Index

メモリー

命令も含めデータはすべてメモリー内に格納されている。 現在のコンピュータは必要なソフトウェアが爆発的に増大し, メモリーだけでは収容できなくなっている。 このため,周辺装置にハードディスクなどを置き, データは基本的にはそこに格納し,現在まさに利用しようという直前に, メモリーに移動してきて利用するようになってきている。 このため,コンピュータの起動直後に動作する ハードディスクから重要なデータを移動するような機械語の初期化プログラムは, メモリー上の書換え不能な場所に置いておく必要がある。 その他の大部分の領域は書換え可能である方が便利である。

実際,メモリーには物理的 7.6には 読み出し専用メモリーと書換え可能メモリーの2種類があり, CPUから見ると,論理的には連続的に繋がっているようになっている。 先に示した周辺装置も物理的にはまったく異なる存在ではあるが, 論理的7.7には RAMやROMと同じように,メモリーの一部に見えるように細工がされている。

このため, 論理的なメモリー空間は, およそ図 7.5のように構成されている。 CPUは最初にメモリーの0xFFFF番地を読みに行き, そこに記された初期アドレスの命令を実行に行く。

Figure 7.5: メモリー空間の割り当ての例 (0x00000xFFFF以外は比較的自由に選べる)
\begin{figure}\centering
%
\unitlength 1pt
\begin{picture}(172,174)
\put(0,0){\...
...,49.7){\makebox(0,0)[b]{{\footnotesize\rm$\vdots$}}}
\end{picture}
\end{figure}

書換え可能メモリー(random access memory)あるいはRAMは CPUのレジスタのようなものである。 ただし,CPUのレジスタは後述するように,1bit当たり7個のFETで構成されているが, 外付けのメモリーのRAMは1bit当たり2個ほどのFETで構成されている。 ただし,これほどFET数が削減できるのは,メモリーが極めて巨大であり, 複雑な処理を行う周辺回路のFET数が無視できることによっている。 また,CPU内のメモリーに比べ,読み出しの速度が遅い。

書換え不能な読み出し専用メモリー(read only memory)あるいはROMは アドレスを与えるとあらかじめ書き込まれた固定のデータが出力される。 その内容は,コンピュータ自身では書き換えることができない。 実体は,先に述べたNAND-NAND回路と同じものである。 NAND-NAND回路も,入力を与えると出力が決定してしまうことから, 対応は明らかであろう。

メモリーはアドレスを指定しても, CPU内のメモリーのようにすぐには返事のデータが返されるとは限らない。 一般に,応答遅れがやや大きい。 このため,データバスにデータが確実に乗った, あるいはデータを確実に受け取ったことをCPUに伝える制御線を持っている。 さらに,RAMのようにデータを受ける場合とデータを送る場合があるときには, CPUからどちらであるかを指示する制御線も必要である。


next up previous contents index
Next: 周辺装置 Up: コンピュータ Previous: 制御部   Contents   Index
Yoichi OKABE 2008-03-29