ディジタルの強みは,信号のレベルとレベルの間に隙間があることである。 隙間の間隔を十分大きくとれば,信号伝達や記録の際,雑音に強くなる。 つまり,誤りが少なくできる。 このため,従来アナログ処理が主流であったオーディオなどの分野でも, 光ディスクに見られるディジタル録音のように, こういった処理が大幅に取り入れられるようになっている。
さらに,ディジタルは,プログラミングにより, いくらでも複雑な処理を行うことができる。 ディジタル回路の代表であるコンピュータの出現により, いくらでも複雑な情報処理ができるようになったことから, かつては機械的部品の組合せなどで処理してきた制御機構なども,ほとんどすべて, 電気信号に変換された後に電子回路で処理されるようになってきている。 例えば,完全に機械的仕掛けだった自動車エンジンの制御なども, 現在はほとんど電子的に処理されるようになってきている。 さらに,家電製品に代表される多くの製品の回路には, 必ずその中心にコンピュータが配置されるようになってきている。 ただし,ディジタル回路でアナログ出力を得ようとすると,先に示したように, 精度の高いディジタル-アナログ変換器が必要である。
一方で,アナログ回路の利用比率はかなり下がってきたとはいえ, 半導体の素子(device)1.1の持つ限界速度を十分に生かすことができ, テレビ,携帯電話といった無線通信に使われる高周波の処理には欠かせない。 さらに,最近は脳機能との類似性から,再評価されつつある。