次式の極値を求める問題を、行列の停留値問題という。
| (42) |
| (43) |
| (44) |
条件付きの極値問題を解くには、前半の表現に対し、Lagrange の方法を利用す
るのが一般的である。これは
| (45) |
| (46) |
この式から直ちに、次の二式が誘導できる。
| (47) | |||
| (48) |
三次元の行列では、この作業の結果
のような式が得られる。
これは座標軸の方に軸を持つ楕円体である。もし
であったとすると、
軸方向に長く、
軸方向に扁平な楕円体となる。
は最大値を与え、
は最小値を与える。
は原点から見るとやはり垂直な面を構成しているが、前者よりは小
さく、後者よりは大きい、つまり最大とか最小といった極ではない。こうした点
を停留といい、二次元の楕円では発生しない状態である。本節でなぜ停留値問題
といって極値問題といわなかったかが理解できよう。