先程の類推から、電気双極子を考え、その二つの間を結ぶ直線上に交番する
電流を流して、電荷注入と引き抜きを行なう。
正電荷が
に、負電荷が
にあり、その間を電流が結んでいるものとする。
また、双極子の長さ
は十分小さいとする。
電荷を微分すると電流になるので、ダイポールの大きさを
とすると、以下のように与えられる。
| (7.3) | |||
| (7.4) |
これらの作るポテンシャルは、定常的であることを考えると、次のような式で
計算できる。
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(7.5) | ||
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(7.6) |
ここで、
は次のように、観測点から
軸上
にある
源点までの距離である。
、
なども同様である。
| (7.7) |
これらが作る電場および磁場は
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(7.8) |
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(7.9) | ||
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(7.10) |
電場 E を見てみると、
距離
、
距離
、
距離
に比例して減衰する項があることがわかる。
最初の項のグループは双極子が作る静電場の式と一致している。
次のグループは近接場と呼ばれる。
最後のグループは、A の時間微分から出てきた項であり、
比例係数は
であったが、これを
に書き換えている。
これは電磁波と呼ばれる。
これら三種類の電磁場は
であることを
考えると、
ぐらいの距離で、互いにほぼ等しくなり、
それより遠方では電磁波、近接場、静電場の順に見えなくなっていく。
磁場 B は、
距離
と
距離 の減衰項から
構成されているが、前者はビオ・サバールの法則に対応する微小電流要素の作る
静磁場そのものであり、後者は電磁波である。
非常に遠方では、電磁波のみしか観測されなくなるが、電場は
方向の
成分からのみなり、磁場は
軸を周回する方向の成分からのみなる。
また、これらの実部を見てみると、共に
と、同相で
変化し、さらに電場が
方向を向くとき、磁場が
軸を周回するのと
逆方向を向く。
ポインティングベクトルは、E と B の実部同士の積から、 次のようになる。
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(7.11) |
S は
距離
に比例し、
その方向は常に電場と磁場の外積の方向、つまり
軸から離れる方向を向く。