断面が円形のソレノイドの替りに、
断面が
の長方形のソレノイドの作るベクトルポテンシャルを考えよう。
電流はこの長方形に沿って流れるので、
、
しか存在しない。
まず、
の作るポテンシャルを考えよう。
は
の位置に
から
の区間存在する。
方向の直線の作るポテンシャルは、直線電荷の作るポテンシャルと同様に
を直線からの距離として、
に比例するから、
は次のようになる。
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(9.34) |
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(9.35) |
これらから計算した磁場は
のみになり、次のようになる。
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(9.36) |
同じ解析を鏡像法で解いてみよう。
四枚のいずれの導体を鏡としてもよいが、
ここでは
面に平行な二枚の導体を鏡と考えよう。
これらの鏡に対し、
面に流れる電流の反鏡像を考える。
多重反射する結果、
面に平行な
を通る無限平面上の
方向の連続的な面電流と、
を通る無限平面上の
方向の連続的な面電流とになる。
これらの面電流の作るポテンシャルは
だけとなり、
簡単に計算できる。
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(9.37) |
ソレノイド外部のポテンシャルについては、
は上記のままである。
また
である。
は今迄のように
を
で積分した
を利用し、それを
で微分することで得られる。
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(9.38) |
を見ると、
に不連続性が存在している。
ここには階段状の段差があるのである。
しかし、電流を少し幅広にして調べてみると、この不連続性は
の傾きの不連続性とちょうど打ち消しあって、結論は変らないのである。
この節の計算で分るように、鏡像法を使った計算の方がはるかに簡単である。 一般に、 導体の存在する系のポテンシャルの計算は次のように行うのが楽そうである。
なお、後者の場合でも、 無限に長い直線電流や無限に広い平面を流れる電流がある場合には、 無限遠に反対向きの対向電流がなければならないので、 対数関数や距離に比例するポテンシャルしか得られない。