第8章に示した電磁場の持つ運動量やエネルギーの概念も、
相対論では統一して論じることができる。
分布した電荷や電流に働く力
は、
ローレンツ力を拡張した次式で与えられる。
| (531) |
| (532) |
これら二つの式を
倍すると、四元ベクトルでまとめることができる。
| (533) |
| (534) |
その証明は以下のようである。
まず式11.77の第一項はであり、 第二項は次のように変形できる。
| (538) |
ここで、この式の二つ目の等号であるが、 第一項についてはとし、
、
と置き直している。 また、第二項については
、
と置き直し、 さらに
としている。 また式11.77の第三項は、次式のように変形できる。
| (539) |
ここで、まず最初の等号で、と置き換える。 二番目の等号では、第一項のほうは
の昇階と
の降階を同時に行うことで、
が残らないようにしている。 第二項のほうは
と
を入れ替えている。 この結果、両項は一致し、1/4は1/2となる。 したがって、式11.77は
| (540) |
ここで、最後の括弧内は式11.42であることを利用して0にしている。 これで証明は終りである。
式11.76の
を昇階すると、次式が得られる。
| (541) |
は四元の応力テンソルと呼ばれる。
ここで、
の各成分を与えて、
の成分を書き出してみよう。
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(542) |
なお、
は対称テンソルであり、
である。
これは、式8.51に示した
と同じ関係である。
さらに、式11.75は、
式8.31および式8.47と完全に一致することが示される。
これにより、
電磁気的運動量と電磁気的エネルギーの両概念が統合されたことが理解できよう。
実は、運動量とエネルギーについては、電場磁場で議論を行い、 ポテンシャルの出る場がなかった。 ポテンシャルの方がより本質的な場であることを説明してきた経緯を考えると、 誠に残念である。 ぜひ、読者自身も考えてみてほしい。