電磁気学には数多くのパラドックスが提示されている。 パラドックスは、提示者自身が答えを知っていて、 世の中に挑戦的に提示する場合もあるが、 多くの場合、提示者自身が本当に答えが見つからず悩んだ結果であるため、 一般に簡単には答えが出せないものが多い。
こうした困難さをバックに、これらを利用して、 電磁気学は間違っているのではないかという記述すらある。 著者は電磁気学は、 極端にミクロやマクロなサイズにならない限り正しいと信じているため、 可能な限り、解答を出してみたいと思っており、 あえて、おまけのおまけともいうべき章を設けた。 なお、パラドックスといっても、著名なかなり難しいものもあれば、 かなり自明に近いものもある。 ここでは、本書の解説を読めば自明なものも、あえて掲載している。
いずれにせよ、パラドックスの答えを出すことは、 大変によいトレーニングになるため、 答えを安易に示すのは教育上好ましくないため、本章ではまず問題を提示し、 最後の節でヒントのみを提示し、解答は付録に示した。 可能な限り、ぜひ、自力で努力してもらいたい。