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ポテンシャル

以上で、電磁気学の基本方程式の概要について述べたが、量子力学が発展するにつれ、 実は電場・磁場よりも、ポテンシャル(potential)(スカラーポテンシャル(scalar potential)と ベクトルポテンシャル(vector potential))のほうが本質的であることが判明してきた。 そういった意味では、すべてをポテンシャルを基礎にして書きたいところであるが、 ポテンシャルの効果の実験的検証が直接的出ないこともあり、従来の書のように、 まず電場・磁場について記述し、その後、ポテンシャルとの関連を付けてから、 改めてポテンシャルからの導入を行うこととする。

スカラーポテンシャルを$ \phi $、ベクトルポテンシャルを $ \boldsymbol{A}$と書くと、 場の源との関係は次のように与えられる。

$\displaystyle \left(\mathop{\emph ▽}\nolimits ^2+\mu_0\varepsilon_0\D{^2}{t^2}\right)\phi$ $\displaystyle =$ $\displaystyle -\frac1{\varepsilon_0}\rho$ (19)
$\displaystyle \left(\mathop{\emph ▽}\nolimits ^2+\mu_0\varepsilon_0\D{^2}{t^2}\right)\boldsymbol{A}$ $\displaystyle =$ $\displaystyle -\mu_0\boldsymbol{J}$ (20)

また、これらの関係以外にローレンツゲージ(Lorenz gauge)と呼ばれる次式が、 成立する必要がある。

$\displaystyle \mathop\emph{\text{div}}\nolimits \boldsymbol{A}+\mu_0\varepsilon_0\D\rho\phi=0$ (21)


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Yoichi OKABE 平成21年7月3日