次に力の式から、これらと矛盾しないマクスウェルの方程式を誘導しておこう。
電荷や電流の項についた係数は、容易に想像できるように、
MKSA 単位系の力の式の
、
から得られる。
式12.21の電場の時間微分の係数は変位電流の考えから得られる。 変位電流とは電流連続の式12.16の微分形である
こうした式に矛盾しない形で、ローレンツ力(Lorentz force)の式も示しておこう。
さらにポテンシャル関連の式は次のようになる。
![]() |
(12.25) | ||
| (12.26) |
ここまでの式を見ると、
、
は独立には現われず、
、
と
と組になって現われる。
ただし、
は
と書換えられることに注意して欲しい。
式12.21の電場の時間微分の係数と、
電磁誘導の式12.19の右辺の係数の積は、電磁波の速度、つまり
になることがわかっている。
このことから後者の係数は
でなければならない。
確かにそうすると次式が成立するが、非対称系であると
が
となり、対称系であると
が
となるので、納得できよう。
また、ポテンシャルの時間の二階微分につく係数は
であり、
ローレンツ条件の一時微分の係数は
となる。
以上の方程式を使うと、 磁荷、電流、電荷、電圧といった電磁気学の基本単位(base unit)は決定できるが、 後にわかるように、これら二つの自由度の結果、(電流 or 磁束) と (電荷 or 電圧) の二つの単位を自由に選ぶことができ、 他の二つはこれらから誘導できることになる。
例えば、電流と電圧を独立に決定することができる。
さらに、
の値は 1 or c なので、
これを 1 と定めると、自由度は一つとなり、
例えば MKS 以外に電流だけを定めればすべてが決定されることになる。
これが MKSA の第4基本単位が A になる由来である。