特に登りの際、休憩を沢山とると、意外に時間がかかるものである。 慣れた人は、50 分歩いて10分休むとか、 55 + 5 のペース配分を保つことができる。 しかし、山を初めたばかりの人は、 体が暖まってくる 20分を少し越えたころから、疲労感を感じ、休みたくなる。 これは感覚的なもので、前節に述べたペースで登っている限り、 ここで休んだからといって、疲労が溜りにくいということはない。
さらに、休みをとると、まず、ほっとし、10分ぐらいたってから、 水やお菓子を出したり、地図を見始めたりで、 結局 15分ぐらい休んでしまうことが多い。 つまり、初心者の場合、25 + 15 のペースになることがよく起きる。 例えば 55 + 5 のペースで 2時間かかる登り道を色々なペースで登ったときに、 かかる時間をまとめてみよう。 休むタイミングにも依存するので、平均的な値を求めている。
| ペース | 必要時間 |
| 55 + 5 | 110 |
| 50 + 10 | 110 |
| 25 + 10 | 110 |
| 25 + 15 | 110 |
これを見ると、55 + 5 に対し、25 + 15 は何と 1.5倍近い時間がかかっていることがわかろう。 そのくらいならば、1.5倍ゆっくり歩く方が、はるかに疲労が少い。 歩き続けること。 しかも休みを早く切り上げることが、早い登頂に結び付くことが理解できよう。
かなりゆっくり歩いてよいけれど、やたらに休むな、 休みも早く切り上げるという強い意志を持つことが、重要である。 人間は上昇速度を 10% も落とせば、極めて楽である。 休み休み登るよりも、 ペースを若干落としてでもやたらに休まないように登ることがコツである。