量子力学で、系の状態を表すには、まず、基底状態の組を用意し、その
各基底状態をとる確率振幅によって、状態を表現する。これまでの各章で、
電子の空間的状態やスピン状態を例にして、状態の概念について、説明を
行った。
しかし、これまでに述べたことは、古典力学に対応させてみれば、いわば
「ボールの位置は
、
、
座標で表される」といった、基本的な
表現法を示したにすぎない。
電子が、時間につれて、どのように動いていくのか、振子はどの位置で安定に
静止できるのか、といった問題を解くには、古典力学で、ニュートンの
運動方程式を必要としたように、量子力学でも、なんらかの運動方程式と
呼ばれる形の方程式を必要とする。
ここでは、量子力学における運動方程式の形を示し、運動方程式の満たすべき 条件、運動方程式の解、などについて述べる。