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階段バーンのジャンプターン

図 5.12: コブ斜面

こぶ斜面のこぶは、規則的に並んでいることが多いが、 図5.12のように斜めのダイヤ型の格子を組んでいる。 真下のこぶまでは少なくても 1m 以上、傾斜の強いこぶ斜面では 3m もの高度差がある。 これを一気に飛び降りるのはかなり大変であるが、斜め下のこぶまでは その半分の高度差になるので、ショックはずっと少なくなる。 しかし、その場合は左右に体を振らなければならない。 左右に重心を移動するには、踏み切りの際、板を真上から 踏みつけるのではなく、少し斜めに横蹴りすればよい。 この横蹴りを左右に繰り返してジャンプすることにより、こぶを交互に 移動することが可能となる。 こうした降り方はジャンプターン(jump turn)の一種である ヒールキック(heel kick)と呼ばれる。

撃力の $ z$ 成分と $ y$ 成分を求めてみよう。 当然、$ x$ 成分は 0 である。 水平に飛び出すジャンプを仮定すると、$ z$ 成分は $ z$ 方向の終端速度 $ w=\sqrt{2gH}$ を殺すだけの力積を与える。 $ y$ 成分は横方向の移動速度 $ v$ を反転する、つまり $ 2v=2L/T=2L/\sqrt{2H/g}$ に比例する力積を与える。 ここで $ L$ は言うまでもなくステップの $ y$ 方向の長さである。 したがって、 $ f_z/f_y=w/2v=H/L$、つまり、撃力のベクトルを正面 $ x$ 方向から見ると、ちょうど一回前のジャンプ点を指している。 伸身ジャンプではこれよりも立ち気味の撃力になり、屈身ジャンプでは 伏せ気味の撃力になる。


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Yoichi OKABE 平成19年6月30日