実際のスキーやスノーボードではジャンプターンよりは、もっと滑らかな各種の ターンが使われる。 これらのいずれのターンでも、今迄の章で述べたジャンプターンのような 左右交互にチェックを入れるリズムが使われる。 しかし、ジャンプターン以外では、荷重はもっと時間的に分散して 滑らかにかけられる。 また、荷重点と荷重点の間も、板はほとんどの時間雪面に接触しているため、 板に回転を与えながら、弧に沿ったターンをする必要がある。
前にも述べたように、斜面を曲がりながら下ることをターン(turn) と呼び、 人間や板が体軸付近を中心に、その方向の変わることを回旋(spin) と 呼ぶことにする。 つまりターンとは板の回旋を伴いながら、人間と板が曲線的に 移動していくことを言う。 この章では、まず板の方向が何故変わっていくのか、またどうしたら 変えられるのかについて述べる。 また、板の方向は雪の上を滑べっている時だけでなく、空中でも回旋する。 この章では、空中での回旋も含めて議論する。 さらに、人間、つまり重心や板がどうして曲線的に移動できるのかについても 説明する。 なお、本章では要素ごとの説明を中心とするため、具体的な各種ターンにおける 回旋と重心移動のようすについては次章で説明する。