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片側カービングターン

同じ斜面のやや上へ移動し、直滑降から開始して片側ターンの練習をする。 いわゆる山回りターンである。 直滑降の最中に、上半身はそのままで、両足の膝を右に回して、 両足裏の中央右に荷重点を移動する。 するとスキーは徐々に右へカーブしていく。 そのままゆっくり山側へ切り上がっていき、自然に停止するまで滑っていく。 均等荷重を維持すると共に、中央荷重を維持する。 スキーは同じ間隔でかつ平行になるよう心掛ける。

Figure 1.3: スキーで速度が上がってくると、 体軸をターンの内側に入れるだけでエッジがかかるようになる
\includegraphics[scale=0.75]{fig/lesson.ski-hi-speed.eps}

膝の入れ方を変えて何度か練習するとよい。一般に、膝を深く入れる方が、深く(強く)曲ることを理解して欲しい。 上半身の体軸の方向は、直滑降のときと余り変えないのが望ましい。 深く曲るほど、図1.3のように、スキーが体軸の真下から、回転円外側に出ていくことを理解してほしい。 これは遠心力が強くなるせいである。 この結果、足がスキーを外向きに押す意識が強くなってくるはずである。 この際、外足荷重になってくるが、さらに体軸を山側へ移動して両足荷重に戻してもよいし、ある程度外足荷重になってもよい。 要は、各人にとってもっとも安定に曲がれる体軸の位置を探すべきである。

昔、ノーマルスキーを使っていてカービングスキーに履き換えた人は、深く曲ると、テールがズレることがある。 あるいは、曲率をテールずれで調整しようとしてしまう。 心して、テールずれが起きないようにし、エッジに沿って、自然に回る。

ここで、再び TOP 氏の記事の「DO と LET」や「オレンジターン」を参照して 欲しい。 氏の主張は、力はこちらから入れるものではなく、力を受けて ターンせよというものである。 ターンを開始するには、膝を入れるような最低限の働きかけは必要であるが、 その後は、無理をしない。 自然に回っていくのに任せなさい。 というので、私も氏と同じ意見である。

次は左に膝を回して、同じように左へ曲る練習をする。 膝の入れ方を色々に変え、カーブの曲率が変ることを体験する。 最初はうまく曲っても、それが持続できないときには、 足の裏の前後方向の荷重点を再意識し、中央荷重を維持すること。 後過ぎるとテールがずれ出し、回り過ぎるし、前過ぎると回り足らなくなる。

スノーボードの場合、左足前のレギュラースタンス(regular stance)の人は、 両爪先に荷重を掛けると右へカーブしていく。 逆に両かかとに荷重すると左へカーブしていく。 上半身を真っ直ぐにするには、爪先荷重のときには膝をやや深く曲げ、 かかと荷重のときには腰をやや折る。 両足の均等荷重を忘れないこと。 ターンの開始時に、重心を板幅半分だけ回転内側へ移動することを、 少し意識して欲しい。

利き足が左の人は右足が前のグーフィースタンス(goofy stance)をとるが、 いうまでもなく、右にカーブするときには両かかとに荷重し、 左にカーブするときには両爪先に荷重する。

Figure 1.4: スノーボードで速度が上がってくると、 爪先エッジングは膝の角度を、かかとエッジングは腰の角度を変える ということを、より意識する必要がでてくる
\includegraphics[scale=0.75]{fig/lesson.board-hi-speed.eps}

ボードの場合、速度が上がってくると、図1.4に 示すように、爪先荷重のときには膝曲げを中心に処理し、かかと荷重のときには 腰曲げを中心に処理するという原則は、低速よりもさらに厳しくなり、 そうしないと深いエッジがかからなくなってくる。


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Yoichi OKABE 2010-03-06